収益モデル
宴会施設などを持たない宿泊特化型が儲かるらしい。
大手電鉄、不動産、大手企業が想定宿泊者の半分は訪日外国人を想定して続々開業です。
JR東日本 1万室、三井不動産 1万室、野村不動産 2千室、JR西日本 4千室・・・
宴会がホテル売上の中心だったのがいつの間にか宴会施設がないのがホテル経営の支流となってます。
人口減少・デフレの影響でホテル経営も変革となってます。
収益モデルが変革しているのです。
宴会は儲からないでしょう。
訪日外国人は宴会はしません。
昔ながらのホテル・旅館施設内で宿泊から食事・娯楽まで完結させるビジネスモデルは訪日外国人には合いません。
彼らはその国・地域の文化を体験・体感したいのです。
ホテルに求める(ニーズ)のは、宿泊だけで十分なのでしょう。
だから宿泊特化型となるのでしょう。
ビジネスの手引書として「ドキュメント ホテル再建 盛岡グランドホテル2500日の軌跡」参考にしていました。創業期のリクルートが盛岡の迎賓館と呼ばれ、いうなれば帝国ホテルの格式あるホテルを再建する話です。当時は営業で宴会売上を上げることが重要課題となってました。
不動産大手が都市部でホテル運営事業を相次ぎ拡大している。
野村不動産がグループ会社を通じ2018年秋に東京・東上野に自社ブランドのホテルを開業するほか、三井不動産も5日に東京・銀座に新ブランドのホテルを開く。インバウンド(訪日外国人旅行客)が拡大する中、オフィスビルに匹敵する収益が見込めるホテル事業に注力する。宴会施設などを持たない宿泊特化型にすることで収益力を高める。
野村不動産はグループの野村不動産ホテルズ(東京・新宿)を10月中旬にも設立する。第1弾のホテルは130室規模の宿泊特化型で、グループのNREG東芝不動産が保有する土地に建設する。平均客室単価は2万円前後、宿泊客の半数に外国人を想定する。三大都市圏を中心に早期に2000室を展開する。
東名阪の三大都市圏を中心に札幌や福岡などの地方中枢都市も検討する。今後は100~150室規模を基本とし1拠点の総事業費として50億円前後を想定する。
将来は住宅との複合開発、不動産投資信託(REIT)への物件売却も検討する。他社が持つ物件に入居する形での運営や大規模複合開発での外資系ホテル誘致も進める。
三井不は5日、東京・銀座で宿泊特化型の新ブランドでは2例目の「ホテル ザ セレスティン」を開業する。都市型ホテルでは三井ガーデンホテルを含めグループで合計約5800室を運営するが、20年度までに1万室に引き上げる。
JR東日本は9日、自社グループが運営するホテルの客室数を2020年をメドに現在の6割増の1万室体制にすると発表した。首都圏を中心にビジネスホテルなどを積極的に開設する。増加傾向にある訪日外国人客の宿泊需要を取り込む。
グループ会社の日本ホテルが運営を担い、現在は首都圏を中心に43カ所で計約6300室を展開している。今後、シティーホテルの「メトロポリタンホテルズ」やビジネスホテル「ホテルメッツ」などを増やし、20年をメドに60カ所にする計画。同社が宿泊施設の開設目標を明らかにしたのは今回が初めて。
まず5月中に東京・秋葉原で地上9階建ての「ホテルメッツ秋葉原」(仮称)を着工する。客室の広さが約17平方メートルのシングル向けを中心に196室を用意し、19年の開業をめざす。
このほか、さいたま市や仙台市、千葉県船橋市、同浦安市でも80~282室のホテルを開業し、川崎市では300室規模のホテルを計画する。JR東日本の営業エリア以外での開発も検討する。
東京・竹芝では外資系ブランドの誘致も含めて高級ホテルを新設する。客室数は265室の計画で、20年春以降の開業をめざす。
JR西日本は20日、ホテル事業で九州に進出すると発表した。2019年春、福岡市内に宿泊に特化したホテル「ヴィアイン博多」(仮称)を開業する。客室数は約200室で、宿泊料金はシングルで9千円前後になる見通し。自社が運行する山陽新幹線を使った出張客の利用を見込む。訪日外国人の増加で全国的にホテル需要が高まっており、JR西は19年中に全国で3施設開業する。
ヴィアインはJR西が運営する宿泊特化型ホテルブランドで東京や名古屋、大阪など19施設を展開している。19年夏に大阪・心斎橋、同年秋に東京・日本橋にも開業する。ともに客室数は200室規模でビジネスと観光の需要を取り込む。
JR西は価格帯の異なるホテルブランドを増やして、幅広い宿泊客を獲得する戦略を取る。10月にカプセルホテル「ファーストキャビンステーション」を大阪・天王寺駅の近くに開業。18年6月にはヴィアインより価格の高い新ブランドホテルの「ヴィスキオ」を大阪駅北側に開く計画だ。JR西は19年度末までにホテル数を現在の27から37施設に増やす。
個人がやるビジネスとしては、魅力がなくなってきました。
3年前は誰がやっても本当に外さなければもうかりましたが、最近は訪日外国人も前年比増えてますがホテル・旅館、民泊と供給も急増してます。単価も下がっています。
投資額が大きくなるとリスクも大きくなります。
これから市場調査を兼ねて始めるなら民泊新法か特区民泊がオススメします。
まずはお客様のニーズを現場で知ることが重要です。
物件に住込み出来るなら法律的に問題なければ簡易宿所も可能です。
前回書きましたが、継続的に事業をするにはランニングコスト(運営費用)がとても重要です。オーナーの人件費を時給いくらで計算するかですが、自分でやるとコストとして考えない方もいます。
受付が自動化(オンライン)出来、常駐しなくていいルールになれば別ですけど、そうでなければこれからの労働人口が減り人件費が高騰したら採算が合わなくなりオーナー自らやらなければなりません。
いわゆる食事なしペンション・民宿ですね。
また民泊でもっと重要なポイントであるルームクリーニングはロボットに変わるまでは何年かかるのでしゅか?
来年以降都内では、ホテル・簡易宿所の完成予定数はかんりあります。新法施行で違法民泊が減ったとしても増加分でカバー出来ると思います。
個人がやるビジネスの事業者がやるビジネスの見分けをしなければいけません。正確認言うと個人とか法人とかではなく小規模でやるか大規模でやるかです。
現代はどの業界も格差が広がり中途半端は生き残ることは出来ません。
民泊は立地勝負なので、仕入れが命です。
180日ルールも考えた上で収支シミュレーションを作成しましょう。
民泊やる方法は3つあり収益モデルには特徴があります。
民泊新法、特区民泊、旅館業です。
イベント民泊は年に1回しか出来ないので、ビジネスとして対象にならないので省きます。
収益モデルでは、イニシャルコスト、ランニングコスト、税金等と売上が収益モデルになります。
今回はその中の、ランニングコストのルームクリーニングを考えたいと思います。

klimkin / Pixabay
前回、部屋数やベット数が損益分岐を左右することを書きましたが、実はルームクリーニングがとても影響してます。
エアビーでは清潔はとても重要視されてます。
私はよくコインパークングの収益モデルを例に出しますが、時間貸駐車場では有人型と無人型があります。
有人型は人件費を賄うため最低30台以上の駐車場でなければビジネスになりません。
無人型(コインパーキング)は街中で1台だけのありますよね。有人型では考えられません。
民泊をやるとき現場を有人でやるか、無人でやるかは大きな問題です。それぞれの損益分岐のボリューム(部屋数・ベット数)を左右します。
ランニングコストを現場が有人と無人で考えてみましょう。
ビジネスホテルでは100室のルームクリーニング原価は700円ぐらいといわれてます。民泊で現場無人の場合5000円ぐらいします。現場無人は現場有人の7倍です。でもひと部屋からできます。
ざっくりですが、
1泊一万円のビジネスホテルは1万ー700円(ルームクリーニング)=9300円
1泊一万円の民泊は1万ー5000円(ルームクリーニング)=5000円
4300円の差があります。
変なホテルではないですが、フロント(レセプション)は機械化できてもルームクリーニングを機械化するのはどのくらいの投資が必要になるのでしょうか?